知らなそうだ と なさそうだ の違いが分かりますか?
浜学園 国語 文法
おかげさまで(? 苦笑)、口語文法に詳しくなりました。でも、まだ知らないことがありました。
知らなそうだ と なさそうだ の違いが分かりますか?
つまり、様態の助動詞「そうだ」の接続形式の違いを知っていますか?
例1:彼はその事実を知らなそうだ。
知ら(動詞・知る の未然形 知ら)+
な(否定の助動詞で形容詞活用型・ない の語幹相当部分 な)+
そうだ(様態の助動詞・そうだ の終止形)
このように、様態の助動詞・そうだ は 形容詞活用型の助動詞・ない の語幹部分(な)に接続するので、彼はその事実を知らなさそうだ。は誤文となる。
彼はその事実を知らなそうだ。 → ○
彼はその事実を知らなさそうだ。→ ×
ところが、
例2:どうやら心配はなさそうだ。 の場合には、
な(形容詞・ない の語幹相当部分 な)+
さ(接尾語)+
そうだ(様態の助動詞・そうだ の終止形) となります。
様態の助動詞「そうだ」が、形容詞「ない」「よい」に続く場合に限って、「ない」「よい」の語幹部分「な」「よ」の直後に、特別に接尾語の「さ」が入って、それから様態の助動詞「そうだ」が続くことになる。
どうやら心配はなさそうだ。→○
どうやら心配はなそうだ。 →×
いや、本当に難しいですね。
でも、ここまで理解してはじめて、
浜学園・通常国語・小6・家庭学習教材 第3分冊 No32 大問4のbの(6)と(9)が ○ であると説明できると思うのですが、web解説では、全く説明なしで、これは○ですね。で終わりですどこまで説明するのか、という線引きは難しいですが、どこかにこうした説明を入れておいて欲しかったですね。まあ、国語科では無理でしょうね。(算数理科の解説はがんばっていると思います)
ヤヤコシイ文法の話ですいませんでした。