summerkarasawaの日記

中学受験にむけて、色々な記事を

説明文と物語文の区別ができていない その3

説明文・評論文でも、敬語をきちんと使いましょう のような分かりきった退屈な内容のテーマであるほど、筆者自身の体験を前半部分で大げさに書いて、後半部分でちょこっと、文献からの引用や、外国語の比較(もどき)な内容を書いて、評論文の体裁だけを整えた文章も多いです。 これなどは、思いついたことをメモした程度のエッセイ・随筆とたいしてかわりません。説明文や評論文でも、(随筆と同様に)基本的には必ず筆者自身の体験に基づいた主張が入っているはずなのです。
評論文・説明文と随筆は、区別しがたい面がある ともいえます。


ということで、私の主張は、説明文、随筆文、物語文 という区分による読解ポイントの指導 というやり方を止めようということです。 説明文でも、筆者は電車の中で騒ぐ若者を見て苦々しい気持ちになっている という場面が途中で出てくるかもしれません。物語文でも、障害者への支援について、いい面と悪い面を比較整理する という場面が出てくるかもしれません。

問題の文章を分類するのは止めて、
どんなタイプの文章でも、登場人物が複数出てくればそれを整理する、良い点と悪い点が複数出てくればそれを整理する、場面や状況、シーンが変わればそこに注意する、最後の方に、主張のような文章がはっきりと書かれていることがある(はっきりとは書かないこともある)ので、そこは注意する。 という姿勢で読めば大丈夫と思います。