summerkarasawaの日記

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ヨセフスの問題 浜学園 公開 算数 最後の大問(表現を変更)

ヨセフスの問題とか継子立ての問題といわれている古典問題

大きな円周上に、156本の木が1番から156番まで番号が書かれて等間隔で植えられている。今から、1本飛びに、木を切り倒していく。最初に2番の木を切り倒して、次に4番の木を切り倒して、78番目に156番の木を切り倒す。最後の木を切ったあとも、1本飛ばしで、順々に木を切り倒していく。切り倒し方の順番を今一度別の言葉で説明すれば、2番目の木を最初に切り倒し、切り倒された木から時計回りに数え始めて、また2番目の木を切り倒す。このような操作を繰り返して、最後に1本だけ残る木は何番目の木でしょうか。

 

 

一般化して考える。X本の木があるときに、最後に残る木がY番目の木だとすると、数式 F(X)=Y と書くこととする。

1,2,3,4,,,,2n というように、2n本の木があるとする。最後に残る1本の木はF(2n)と書き表せる。

さて、最初の操作で、偶数番目の木(n本)が全部切り取られるので、残る木は、

1,3,5, ,,,,2n-1 の n本 が残る。

すると、気の早い話だが、今残っている奇数番号がついた木のなかのどれか1本が最後まで残ることになる(あたりまえ)。n本の木で、順番に木を切り倒すと、最後に残る木が何番目かは、F(n)と表されるのでしたよね。 で、次の式を理解できるかがカギですが、

F(2n)=2×F(n)-1 となりますね。

たとえば 「5番」の木が最後に残ったとしたら、 一番最初の状況下では、「5番目の木が最後に残った」という表現になります。でも、一周して残っている木(残った奇数の木 n本)を基準にしたら、「3番目の木が残った」とも言えるわけです。

 

もうひとつ大切な事。最初の木が奇数本の場合には、F(2n+1)=2×F(n)+1  も成り立つのです。(説明しなくても、考えたら分かりますね。)

 

ここらで、試しに、20本の木が植えられていた場合を考えてみましょう。

F(20)=2×F(10)-1 となる。で、F(10)=2×F(5)-1 ですから、 5本の木が植えられていた場合に最後に残るのが何番目か(これはきちんと書き出してみると、3番目の木が残ることになる)というと、3番目。だから、F(5)=3、  F(10)=5、  F(20)=9 となりますので、9番目の木が残る、とカンタンに分かるのです。

 

さあ、もうこれで、仕込みは終わりました。

F(156)=2×F(78)-1               F(78)=2×F(39)-1

F(39)=2×F(19)+1                  F(19)=2×F(9)+1

F(9)=2×F(4)+1                          F(4)=2×F(2)-1 

もうこれくらいで、大丈夫でしょう。 F(2)=1 。(2本だけ木が植えられていて、最後に残るのは1番目の木ですね。最初に切られるのが2番目の木なのですから)。

順に入れていくと、F(4)=1で F(9)=3で F(19)=7で、F(39)=15で、F(78)=29で、F(156)=57 57番目の木が残る。